【50代男性、手の痺れ】が改善した症例

【50代男性、手の痺れ】が改善した症例

来院動機

1ヶ月前からYouTubeで見た体幹トレーニング(プランクなど)を始めた際に、右手の薬指、小指に痺れが出現。

徐々に痺れが増強し、常に感じるようになり、日常生活に支障が出始めたため、来院。

所見

右前腕の筋肉(尺側手根屈筋、円回内筋)の緊張がある。触診により右手の薬指、小指の感覚障害も見られる。

右肘の内側部分にも違和感が感じられる。

超音波エコーで観察したところ、尺骨神経の滑走が悪くなっているのが観察される。尺骨神経1

施術

初回は、肩上部から上腕にかけての手技、尺側手根屈筋と円回内筋の緊張緩和を図るため、尺骨神経の滑走性の改善を目的とした手技を行い、超音波エコーガイド下鍼施術を行う。

2回目は痺れが少し残っていたが、前回より落ち着いてきているとの事だったので、前回と同様の施術をするも、前腕から上腕をメインに施術を行った。少し手のむくみも見られたので

手指のマッサージも取り入れた。

尺骨神経2

尺骨神経3

経過

初回:常に出ていた痺れが出る時もあるが、出ないこともあるようになった。

2回目:施術後の日常生活も痺れの頻度が少なくなってきた。むくみあり。

3回目:痺れを全く感じなくなった。むくみも取れた。

考察

体幹トレーニング(プランクなど)のフォーム崩れによって本来、腹部に力が入らないといけないフォームが肩上部から前腕に頼って体重を支えてしまい、肩上部から前腕の筋肉が神経を圧迫し、痺れが出たと考えた。