【10代女性、腰痛】が改善した症例
来院動機
クラッシックバレエを行う中学生。半年以上前に腰痛を発症、整形外科では骨に異常はないとの診断だった。その後痛みは改善傾向だったが、2か月前から痛みが徐々に出現し始めレッスンに支障が出るようになり症状の改善を目的に来院した。

所見
・腰を反るような姿勢で痛みが出現する。ケンプ徴候(腰を反って捻る動作)で、腰の左側に痛みが再現されたがどこが痛かったかぼんやりしてわからないとのことだった。そこで患者自身に指一本で示してもらったところ疼痛部位は仙腸関節付近であり負荷をかけるようなテストを実施すると痛みの再現性が出た。
・柔軟性は問題ないが、臀部~下半身の筋肉の張り感が強く出ているとのこと。
・超音波エコー観察では、後仙腸靭帯周囲、腰椎4番と5番の椎間関節付近にファシアの重責が見られた。
・これらの所見から、同部位の組織間の滑走低下が症状に関与している可能性を考えた。

施術
・後仙腸靭帯周囲と腰椎4番・5番の椎間関節のファシア重責部位の滑走改善を目的として超音波エコー下鍼施術鍼施術を行った。
・臀部~下半身にかけて筋緊張の改善を目的に徒手療法を実施
経過
・初回施術後、後屈・回旋での痛みは改善傾向にあった。来院時の痛みが10だとしたら施術後は2くらいまで減ったとのことだった。
・2回目来院時は椎間関節の痛みはほぼなく、仙腸関節側でやや痛みが残存していた。引き続き施術を繰り返し行っていき3回目以降は痛みのない状態をキープできておりレッスン中も問題なくパフォーマンスを発揮できるようになった。
考察
本症例では、腰部の後屈・回旋による疼痛に加え仙腸関節付近に限局した疼痛と同部位への負荷による疼痛再現から仙腸関節と腰椎椎間関節に着目して介入した。初回の施術で痛みの軽減したことからこれらの組織のファシアの重責が今回の症状と関連していたと考えている。





