【30代男性 足首捻挫の痛み】が改善した症例

【30代男性 足首捻挫の痛み】が改善した症例

来院動機

来院2日前に草野球の試合中、ジャンプして着地する際に、足首を外側に捻った。直後から痛み、腫れなどの症状発現し、当院に来院した。

過去にも捻挫を経験して来院している。

三角靭帯捻挫症例1

所見

歩行時に痛みはあるが、歩けないほどではない。足関節を外に向けると痛みが強くなり回内のストレスは問題なかった。腫れと熱感あるが内出血は見られない。

三角靭帯の前側に位置する靭帯(前脛距靭帯)の圧痛あり。

超音波エコー検査において、炎症反応がみられる。

踵が内側(回内位)に寄っているので捻挫になりやすい可能性はあり、太ももの内側の筋肉(内側広筋)の筋力低下によりジャンプ着地時に耐え切れなかったというのも原因と推測。

三角靭帯捻挫症例2

三角靭帯捻挫症例3

施術

1回目:三角靭帯の損傷部位に対してマイクロカレント(微弱電流を流し、疼痛の緩和、炎症の抑制、組織損傷の修復を促す)を15分×2回。

元々、足関節回りの筋肉や靭帯の柔軟性がないという事で徒手にて可動域の拡大を狙う。

2回目:1週間後、炎症反応なし、まだ痛みが少しある。

足関節の内側に付着する筋肉の支配神経(脛骨神経の分岐)に鍼通電を行い痛みの改善を図る。

3回目:徒手にて関節が痛みなく動かせる範囲(関節可動域)の拡大を狙い、同様に脛骨神経に鍼通電を行った。

経過

マイクロカレントと手技での治療において疼痛の緩和は改善できなかったが、1週間後の治療では痛みは少し緩和し、腫れもかなり引いていた。鍼通電を行うことで足関節回りの筋肉が収縮するので動きが良くなり鎮痛作用もあるので痛みの抑制には効果的と捉える。3回目の施術前では立ち上がる動作などでの不安感はまだあるとのことだが治療前には痛みはかなり改善されていた。

考察

過去に同じ捻挫の既往を持っている事と、受傷の姿勢やエコー評価から三角靭帯の捻挫が考えられる、原因として踵骨が回内位になっているので内側広筋や内転筋郡の筋力低下から受傷した可能性はある。