10代女性、腰痛が改善した症例
来院動機
中学生女子、バレーボール競技中の腰痛を主訴に来院。2か月前から違和感を覚え1週間前から顕著な腰痛が出現した。大会を翌週に控えておりプレー続行を希望していた。

所見
・腰を反らして捻る動作(ケンプテスト)で腰痛が誘発された。神経症状や筋力の低下はなかったが発育期のスポーツ選手であり腰椎分離症などの腰椎後方要素障害の可能性も考慮した。
・ジャンプ動作で腰部から骨盤の後方にかけて痛みが誘発され、腰椎の椎間関節と仙腸関節に運動時ストレスが強く加わっていると考えた。
・股関節の柔軟性低下もあり、ジャンプや回旋動作時に腰椎への代償的負荷を増加させる可能性がある。

施術
・腰椎椎間関節にかかっている負荷を改善する目的で椎間関節を通過する脊髄神経後枝内側枝に対しエコー下鍼施術を行った。
・仙腸関節はジャンプ着地での衝撃吸収や骨盤の安定性に関与するため機能改善を目的としたエクササイズなどの指導を行った。


経過
・初診時、腰を反る・捻る動作で痛みは増強していたが複数回施術を行い痛みは軽減し動作痛の改善も一時的に見られた。しかし競技を再開すると症状が再現した。
・大会前まで続けて施術を繰り返し腰部の運動時痛は徐々に軽減し、出場可能なレベルまで状態は改善した。
・痛みの完全消失には至らなかったため大会後、整形外科にて精密検査をするよう勧めた。
考察
・椎間関節および、仙腸関節へのアプローチで改善したことから腰椎後方組織や骨盤の機能障害によって痛みが出ていた可能性が高いと考えた。しかし発育期アスリートの腰痛は競技特性も含め腰椎分離症など疑う必要がある。今回、短期間の介入で競技可能レベルまで改善が見られたが継続的なケアは必須である。





